オンラインカジノの甘い年齢チェック体制が浮き彫りに |
英NCH、英GamCareなどは、インターネット上のギャンブルサイトが導入している、利用者の年齢をチェックするシステムの信頼性などを調査したレポート「Underage Internet Gambling Study」を発表した。18歳未満の子どもでも簡単にオンラインカジノを利用できてしまう深刻な状況が浮き彫りになっている。
同レポートは、デビットカードを所持する16歳の女子学生に、保護者同伴で調査に協力を願い、英国内でインターネットから利用できる37のサイトへとアクセスし、実際に登録ユーザーとして利用できるかのチェックを行ったとされている。調査には、女子学生に年齢を21歳と偽って登録を試みてもらう手法が取られており、各ギャンブルサイトの導入システムが、年齢を詐称するなどして、親に内緒で利用しようとする子どもたちを、実際のところどれほどブロックできるかといった調査が実施されたようだ。
37サイトのうち、登録を希望した女子学生の年齢を証明するデータなどを実際にチェックし、年齢詐称を見破って、アカウントIDの交付およびオンラインカジノへのアクセスを拒否したのは、わずか7サイトのみだったという。他の30サイトは、簡単にアカウントIDの作成などが行え、18歳未満でも、デビットカードさえあればオンラインカジノを利用できてしまう状況が明るみになったとされている。最初にインターネット上でアカウントを取得すれば、その後は同じアカウントを用いながら、デジタルTVや携帯電話などから、子どもでもスムーズにアクセスできるサービスも少なくなかったようだ。
英APACS(Association for Payment Clearing Services)が公表する情報によれば、英国における16〜17歳の男女で、デビットカードを所持する割合は45%に達しており、実際には11歳からデビットカードの使用を認めていることを考慮に入れると、英国内では約100万人に上る18歳未満の子どもたちが、日常的にデビットカードを用いているという。今回の調査を率いたNCHのJohn Carr氏は「すでに11歳からオンラインギャンブルサイトに登録できてしまうという現状を、非常に残念な事実として受け止めている。技術的には状況を改善できるのに、厳格な年齢チェックを行うシステムなどの導入が遅れている」とコメントした。これまでにも幾つか深刻なギャンブル絡みの悩み相談が、18歳未満の子どもたちから寄せられているという。
今回の調査結果を振りかえって、GamCareでYoung Persons Education Officerを務めるAndrew Poole氏は「多くの保護者がインターネット上に氾濫するポルノに子どもたちがアクセスすることへの懸念を表明しているものの、オンラインギャンブルの危険も見過ごされるべきではない」と語った。ISPや金融機関などにも協力を求めて、子どもたちがインターネットを通してオンラインギャンブルの世界へと足を踏み入れてしまうことが決してないように、この問題と取り組んでいく重要性が訴えられている。
Powered by AkoComment 2.0! |